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完全なる独り善がりを 大公開しちゃおう なにそれ羞恥プレイ?
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プロフィール
HN:
性別:
女性
職業:
キョン君の秘書
自己紹介:
旦那:鈴木達央
 嫁:キョン君
王子:マルス、兼続
 姫:L、イルカてんてー、恋次、ヴィラル
彼氏:ハボック、ジーク、サンジ、佐野君、武蔵
パパ:カルツ、太子、成歩堂君
息子:進、ユキヒト、政宗、カヲル君、慧君





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ルートとマリア(♀普)とギルとアンネローゼ(♀独)の
二組のカプのお話を書き始めたよ!!!

・ギルとルートは兄弟
・マリアとアンネローゼは姉妹
・日本の学生とフリーターだと思っていいです
(ヨーロッパの感じがわかんないから)

どうしてにょ独がアンネローゼなのかというと
ぶっちゃけなんとなくなんで気にしないでください(笑


私の名はアンネローゼ二十歳だ、四つ年上の姉マリアと暮らしている。
街中からはずれた家が立ち並ぶ郊外よりもう少し離れた幾分か不便な立地であり、とても景色が美しい丘の上に私たちは住んでいる。二人で住むには少しばかり広すぎる一戸建ては亡き父母が残してくれたものの一つである。
 
今日の講義は午前のみなので早々に家に帰ると、玄関をあけたとたんバタバタと騒がしい音が響いてきた。
「姉さん?どうしたんだ?」
私は帰りの挨拶さえする前に騒音の元凶である姉に問いかける。
「悪ぃアンネ、寝坊しちまった!アタシ今からバイトだから夕飯頼むわ」
と言い残し、それでもきれいな服と化粧をする姉があわてて靴を履いて自分の横を通り抜けじゃあと手を振るのを見送った。騒がしさが嘘のように静まり返った玄関には、ほんのりと姉が愛用しているのとは違うもっと落ち着いた香りが漂っていた。いつも姉がデートのときに香らせている香りである。姉の彼は、姉がいつも愛用している少しばかり強い香りをあまり好いてはいなかったようで、姉は彼と会うときは決まってその新しい落ち着いた香りを身に纏出かけて行く。今日はバイトだと言っていたので急ぎすぎて間違えたのかはたまた自分に嘘をついたのか。いや、姉が自分にそんな嘘をついたところでなんの得にもならないということを私は知っている。
「はぁ・・」
そんなどうでもいいことをぼんやりと考えたあと小さな溜息をひとつ吐き出し、靴を脱いで家に入る。たまった洗濯をして天気が良いから外に干そう、洗濯機を回しているうちに昼食を済ませておけばそのあとすぐ掃除もできる。そう考えてジャケットを脱いでからハンガーにきっちりかけて脱衣所のほうへ足を向けようとしたとき、ブーっと呼び鈴が鳴った
「はーい」
郵便だろうかと早足に玄関へ向かいどちらさまですか?と問う前に外から
「アンネ!アンネいるだろ!」
と聞きなれた男の声に少々びっくりしながら私は扉の鍵をそのままに「なんのようですか?」と溜息混じりに答えた。
「今散歩してここ通りかかったんだけどよ、あの馬鹿女が出て行くのを見たんだよ、だからお前一人で寂しいかなと思って来てやったぜケセセ!」
「・・・はぁすまないが姉さんに留守中貴方を入れてはいけないとキツク言われているんだ、あと姉は確かに馬鹿なところもあるが仮にも弟の恋人を馬鹿女と呼ぶのはいけないと思う。あと寂しくない、私は忙しいんですギルベルトさん」
とりあえずツッコミを入れたいところまでさえぎられる事なく吐き出せたので多少満足したアンネにギルベルトは「あん?いいじゃねーかここ開けてくれよアンネ!」
とまったく聞いていない、というかスルーした返答が帰ってきた。どうしようと考えているうちにドンドン扉をたたく音がうるさくてとりあえずしょうがないと鍵をあけた。
「はは、馬鹿女がいないときは以外に素直なんじゃねーかアンネ、上がらせてもらうぜ~」と遠慮もクソもなく靴を脱ぎ散らかしてずんずん家に上がってくる男に今日何度目かの溜息を漏らした後こっそり微笑んだ、そしてすぐに困った顔を貼り付けて「ギルベルト!靴下が汚い!脱いでくれ!!」と声を張り上げてこの前磨いたばかりの床を死守するのに勤めた。
 
今日はたしかルートヴィッヒは3講で授業が終わるはずだと思い出したアンネは、やれ飯だ俺を構えと終始やかましいギルベルトの目を盗んで「ギルベルトさんが来ている、姉がいない」とだけメールを打って送信した、まもなくアンネの作ったザワークラウトにハムを付け合せた料理を貪っていたギルベルトの元にルートヴィッヒが現れた。
「げぇルツ、なんでいんだよ?お前まだ大学じゃ・・」
「うるさい帰るぞ兄さん!すまないアンネ、兄が毎回迷惑をかけて」
「いいんだ、ただ二人でいたことがバレたら姉さんが怖いから呼んだんだ、ルートも昼食を食べていくか?」
「いや、ありがたいがもう済ませてしまったんだ。それに長居はそれこそマリアさんにばれた時恐ろしいからな、ほら帰るぞ、兄さん!」
「んだよ、まだ俺様アンネの飯食い終わってないんだぞ!」
「しかも今日はバイトだと自分で言っていただろう!何時からだ!!」
「・・・3時です」
「ほら、もう帰らないと間に合わないだろう」
「嫌だ!まだ俺アンネといたい!」
「兄さん!!」
じたばたと暴れるギルベルトを小脇に抱えてルートヴィッヒは手馴れた手つきで玄関を目指し靴を履いて兄の靴をつかんで「すまなかったアンネ」と言い残して颯爽と帰って行った。
再び恐ろしく静まり返った玄関に立ち尽くしたアンネ、はぁと溜息をついてギルベルトの食い散らかしたものを片付けようかと玄関に背を向けたとたん再び姉の残した香水のにおいがわずかに鼻を通ったのを感じた。
これは姉が出かけた残香なのか、はたまたルートヴィッヒにしみこんだ姉の香りだろうかと考えふとギルベルトの顔が浮かんだ自分になにを考えているのかと頭を振って早々に居間へ足を向けた。
今夜はなにを作ろうかと考えてはその日姉が帰るまで何度かギルベルトの笑顔を思い出してしまった。
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