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完全なる独り善がりを 大公開しちゃおう なにそれ羞恥プレイ?
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性別:
女性
職業:
キョン君の秘書
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旦那:鈴木達央
 嫁:キョン君
王子:マルス、兼続
 姫:L、イルカてんてー、恋次、ヴィラル
彼氏:ハボック、ジーク、サンジ、佐野君、武蔵
パパ:カルツ、太子、成歩堂君
息子:進、ユキヒト、政宗、カヲル君、慧君





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ルートとマリア(♀普)とギルとアンネローゼ(♀独)の
二組のカプのお話の続き?一話完結のつもりだけど。

・ギルとルートは兄弟
・マリアとアンネローゼは姉妹
・日本の学生とフリーターだと思っていいです
(ヨーロッパの感じがわかんないから)

ルートの名前を打ち込んでいるとき、ふと
「ドイツってルートヴィッヒで合ってる・・?」
と微妙に発音してみて心配になってヤフーで検索したら
・ルートヴィッヒ
・ルードヴィッヒ
・ルートヴィヒ
とかなんかやたら出てきてわけわかんなくなってきたので
とりあえずルートヴィッヒにしてみた。
日本人が発音しにくい名前はみんな間違えやすいですね(笑
これらが合ってるのかはたまたどれでもいいのかもよく分からない。
だってみんないろんな愛称で呼び合う文書とかあって未だに
ギルの「ルツ」よか、フェリの「ルーイ」とか
なんでこれで合ってるの?イタリア風のルートの呼び名?
とか本文となんら関係ないところで混乱してる俺(笑

まぁいっか(ぉぃ

俺の名はルートヴィッヒ二十歳だ、五つ年上の兄ギルベルトと暮らしている。
狭いといっても日当たりがそこそこ良く、エレベーターもついていておまけに駅から徒歩5分でオートロックがついている。これでオール電化ならなお良かった、文句の付け所がなかった。だがそこは妥協して2LDKのマンションの3階に兄と住んでいる。
学校を終えてスーパーで夕食の材料を買い込み家へ帰った。扉をあけて「ただいま」というと「帰ったかルツ~」と機嫌良い兄の声が聞こえた。靴を脱いできれいに正し、ついでに脱ぎ散らかされた兄のブーツも形が崩れないようにカバーをかけ隅に正す。
リビングでソファーに横になってくつろぐ兄を横目に台所に買って来た食材を置く、すると聞きなれた着信音が自分のスラックスから流れてきてあわてて携帯を取り出すとディスプレイにマリアと映しだされていた。
「ああ、なんだ?」
「遅い!私がかけてるんだからすぐ出なさいよっ」
「まだ4コールほどだったと思うが・・」
「うるさい~」
「で、なんだ?」
「お前明日の約束覚えてるかなと・・思って」
「ああ・・忘れてない」
恋人は四つ年上で少し男勝り、がさつだったり全然家事が出来ないしおまけに兄と仲が悪い。まぁそれは兄がマリアの大事にしている妹のアンネにちょっかいをかけているからなのだろうが・・。そんな彼女がルートは大好きなのである。久しぶりに会う約束をしたことを横暴な態度で隠すようにもじもじと確認するくらいテレ屋なのである、そんなところも・・かわいい・・。
それから少しの間言葉を交わしてルートは電話を切った、そして電話に夢中になっているときには気づかなかった兄の気配に後ろを振り返ると、案の定そこにはさっきとは打って変わって不機嫌そうな兄の顔がある。ルートは「なんだ?」と聞いてほしそうにする兄の顔をうかがって定型文のような問いを投げる、するとギルベルトは「あん?あの馬鹿女から電話かよ、たくっ早く別れちまえばいいのに」そう呟くように履き捨てて頭を豪快に掻き毟るしぐさをしてから、冷蔵庫のなかから牛乳を取り出してカップに注がないまま口をつけてごくごくとそれを飲み始めた、ああそれは俺が今朝空けたものだから中身が相当入っていただろうに、いたみやすくなるだろう・・と言い掛けて、兄に肩を抱かれぐいっと引き寄せられたことに驚いて口を噤んだ。
「兄さん!」
「あーあー!うるせー!たくっ・・あんだ?明日馬鹿女とデートかよ、そういや祭りがあるんだったか?いいよな~女がいるやつは」
ギルベルトはアンネを口説こうとするときに、マリアに妨害されることはいつものことだがたまに弟がマリアの手伝いをして妨害に一手加わることがとても勘にさわるようで、ときどきこうして嫌味を並べてみることがある。まあそれはルートヴィッヒが自分を理解しているからお決まりとして言うだけで本心から嫌味を言っているのではない。もちろん少し悔しい部分があるにせよアンネのことがない限り二人の交際になんら不満はないのである。むしろ、お堅い弟が少し馬鹿女に毒されて垢抜けないかと思っているくらいだ。
「いや、そうだが・・に、兄さんにだって祭りくらい行く相手はいるだろう?」
「俺はアンネと行きてーんだよ、なのによぉこの前アンネに予約入れよとしたら飛んで来ただろ馬鹿女、あとあんときお前も俺の邪魔したよな」
「それは兄さんがマリアさんに飛びかかろうとしたから・・」
「そんぐらいやんなきゃあの怪力女突破してアンネとしゃべれねーだろが!」
いや、確かにマリアは力があるし格闘技をかじったことがあるというのがすぐ分かるほど形が出来ていたり技を出したりするが・・さすがに兄が手を上げようとするのを黙ってみていることは出来ない。たまに自分が手を出さなくても加減をしらないマリアにぼこぼこにされた兄を何度か見ているといえども・・・(兄も本気を出せば簡単にマリアに殴られたりすることはないのだろうが、いかんせん元ヤンキー?からなのだろうか力の抜き具合を知らないのでほぼ無抵抗でやられていることがある)もう少しマリアに手加減をしてくれと明日会ったら頼もうかと頭をひねったルートヴィッヒがすでに自分に興味を失ってリビングのいすで携帯電話をいじる兄が視界に入った。
「あー・・アンネと行きてーな祭り・・」
そう呟きながらぽちぽちとメールを作成しては消し、作成しては消しを繰り返す兄。普段は横暴な態度だったり、無理やりアンネをさそう素振りは出来るくせにいざメールで『祭りに一緒にいかないか?』と普通にお誘いするのは気恥ずかしいのだろうかなかなか送信ボタンを押せないでいるようだ。そうだ、普段から家に押しかけたりマリアや自分がいる前ではアンネー!と叫んで飛びつこうとしたり、アンネに溜息を疲れるような行動で自分のキャラを作っている兄は案外シャイで面と向かって真面目に言うのは得意ではないようなところがある。堅いと自他共に認めている自分の性格ではこんなに長い付き合いである兄の理解できない点のひとつでもある。「行きたいなら誘ってみるしかない」というただそれだけのことが恥ずかしいその気持ちだけ分かる自分が果たして言うべきか悩んで夕食を作る手を休めることはしない。
「アンネー・・アンネー!」
じたばたと暴れる兄、そうしているうちに「あ・・」と言う声が聞こえるのはものの数分後。間違えて送信してしまったようだ。
「うわっ!やっちまったルツ!どうしよう!!!」
激しく叫んで暴れだす兄を「うるさいぞ」と咎め、心の中でアンネから良い返事がくればいいと思うルートヴィッヒ。
「やったぞ!俺はやったぞ!!」と、とてもうれしそうにアンネからの返信で喜ぶ兄はあと数分後に現金な笑顔を向けてくるのであった。
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